酔吟会第100回例会を開催

酔吟会の平成24年度第5回例会が9月8日(土)午後1時から鎌倉橋交差点そばの日経第二別館で開かれた。平成8年(1996年)5月18日に第1回句会を開いて、この日が記念すべき100回目の句会となった。日経社会部OBの句会として原文鶴主催、大留黃鶴幹事長以下12名で発足、国内各地に吟行、中国へも二回出かけるなど活発な活動を繰り広げた。その後、日経俳句会の傘下に入り門戸を広げ、会員が20数名に増加したが、その間、広田耕書(耕司)、立川芳石(芳峯)、大平昭生(昭)、山口詩朗(志朗)の4氏が亡くなるという不幸があった。現在は会員20名(自由会員2名、名誉会員1名含む)を擁している。

9月になったとはいえ東京はまだ残暑の続く蒸し暑い日の句会であった。しかし出席者は11人と、最近ではかなり多い人数となった。この数日前有志で出かけた伊那吟行で星川さんが買い求めた地酒「仙醸」をお土産に持ち込んで下さったのをこれ幸いと、皆で見事100回に到達した酔吟会の今後と一同の健康を祈願して乾杯した。

出席者は今泉恂之介、大澤水牛、大沢反平、岡田臣弘、片野涸魚、金指正風、澤井二堂、堤てる夫、徳永正裕、星川佳子、藤村詠悟の11氏。投句参加は大石拍人、吉野光久の2氏。

兼題は「秋刀魚」と「爽やか」、投句5句、選句6句で句会を行った結果、最高点は4点句で4句、3点が3句、2点12句、1点14句となった。3点以上獲得した句は次の通り。

「秋刀魚」

さんま食ふ器用無器用おのずから    金指 正風

さんま焼き尾頭に分け夫婦たり     今泉恂之介

「爽やか」

爽やかや伊那谷へ落つ風の道      大澤 水牛

爽やかに風の青さや千曲川       大沢 反平

爽やかや牛と目の合ふ牧の朝      吉野 光久

「雑詠」

朴の葉の日影は広しバスを待つ     澤井 二堂

思うことぱちんと閉じて秋扇      今泉恂之介

(澤井二堂記録)

 

This entry was posted in 句会報告. Bookmark the permalink.

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>