水木会第101回例会

日経俳句会の水木会は8月17日(水)午後6時30分過ぎから、内神田・鎌倉橋交差点そばの日経第2別館8階会議室で、平成23年度第7回例会(通算101回)を開催した。朝夕に涼風を感じるようになったものの、日中の猛暑は相変わらずのうんざりする日が続く。元気な顔を見せたのは18人、投句参加も9人の多きを数え、投句総数は133句と賑わった。

兼題は「立秋」と「葡萄」。選句7句で句会を進めた結果、最高点は4点で、杉山智宥さんの「またひとつ木造三階消えし夏」、深田森太郎さんの「甲斐駒の影が落ち行く葡萄棚」、山口詩朗さんの「母となる日の間近なり巨峰熟る」の3句。次席3点は7句で、3点以上の高点句が合計10句と少なかった。その分、2点句24句、1点句44句と膨らみ、まるで打ち上げ花火のように選句結果が散らばった。兼題別、3点以上の高点句は次の通り。

「立秋」

ガード下立秋の風通りをり        植村 博明

秋立つや窓際に置く文机         広上 正市

露天湯に山靴一足今日の秋        吉野 光久

連山に雲湧き出でて秋に入る       吉野 光久

「葡萄」

甲斐駒の影が落ち行く葡萄棚       深田森太郎

母となる日の間近なり巨峰熟る      山口 詩朗

麹町給油所屋根に葡萄棚         小林 啓子

水洗ひポロポロ落ちる安葡萄       高石 昌魚

「雑詠」

またひとつ木造三階消えし夏       杉山 智宥

百日紅老いたる幹の力瘤         大熊 万歩

<出席者> 池村実千代、今泉恂之介、植村博明、大澤水牛、加藤明男、小林啓子、久保田操、澤井二堂、杉山智宥、堤てる夫、徳永正裕、広上正市、深田森太郎、藤野十三妹、星川佳子、水口弥生、山口詩朗、横井定利

<投句参加> 嵐田啓明、大熊万歩、大下綾子、佐々木碩、須藤光迷、高石昌魚、高橋淳、山田明美、吉野光久。  (堤てる夫記)

 

This entry was posted in 句会報告. Bookmark the permalink.

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>