番町喜楽合同句会

二月六日(日)午後一時から第六十六回番町句会と第十九回喜楽会の合同句会が千代田区一番町の「いきいきプラザ一番町」会議室で開かれた。番町句会と喜楽会はどちらも双牛舎事務所で句会を開催、合同句会を重ねてお互いにおなじみになったことから、今句会で合併が提案され、異議無く承認された。これにより四月から新生「番町喜楽会」として新たなスタートを切ることになった。また、これまで四十九号まで発行してきた会報は、両会合併を機に第五十号から「番町喜楽会報」と改題することも決めた。

二月合同句会の出席者は井上啓一、今泉而雲、岩沢克恵、大澤水牛、笹本塘外、高橋楓子、谷川透、玉田春陽子、野見山恵子、前島厳水、三好六甫の十一人。投句参加が須藤光迷、高井百子、高瀬大虫、山口詩朗の四人。

この日の兼題は「日脚伸ぶ」と「木瓜の花」の二題。投句五句、選句七句で句会を開催した。最高点は四点で「木瓜活けて自画像暗きより浮かぶ 塘外」「斑鳩の崩れ土塀や木瓜の花 水牛」「探梅や向ひの山に銃の音 而雲」「日脚伸ぶ男もすなる立ち話 光迷」「久々に隣りの気配木瓜の花 楓子」の五句が並ぶという珍しい結果になった。次いで三点が三句、二点十一句、一点が二十六句出た。兼題別高点句は次の通り。

 

「日脚伸ぶ」

日脚伸ぶ男もすなる立ち話     須藤 光迷

日脚伸ぶ港の丘の人去らず     岩沢 克恵

 

「木瓜の花」

木瓜活けて自画像暗きより浮かぶ  笹本 塘外

斑鳩の崩れ土塀や木瓜の花     大澤 水牛

久々に隣りの気配木瓜の花     高橋 楓子

江戸小紋染めて六代木瓜の花    今泉 而雲

 

「雑詠」

探梅や向ひの山に銃の音      今泉 而雲

人も竿も糸も動かぬ寒の釣     笹本 塘外

 

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