7月10日(土)午後1時、鎌倉橋・日経第二別館。出席者12名、投句参加8名。兼題「花火」「鮓」。選句がばらばらになり得点が分散、何とかの背比べの様相を呈した。好評を博した句は次の通り。
手花火や明るき顔の一つずつ 吉野 光久
そっと掌が肩に置かるる遠花火 山口 詩朗
満点を埋めて花火の終りけり 今泉恂之介
花火終え暑き夜道となりにけり 大平 昭生
鼠花火いつもわが足狙ひ来る 片野 涸魚
火の滝や天筒花火の仁王立ち 徳永 正裕
一瞬を一生とした妻花火 野田 冷峰
大花火少し残りて星となる 星川 佳子
ロボットの握る寿司食ふ世となりぬ 大澤 水牛
窓開けて溪音入れて鮎の鮨 大沢 反平
これがわが脳の写真か梅雨寒し 大石 柏人
ゲリラ雨くぐり朝顔市あける 堤 てる夫