酔吟会第102回新年句会

酔吟会の平成25年度第1回例会(通算102回)は、1月5日(土)午後1時から、鎌倉橋交差点そばの日経第二別館会議室で開かれた。

新春最初の土曜日、しかも今年は寒さ厳しい日が続くせいか、出席者が9人と少なかった。しかし、会員の意欲は衰えておらず、7人からの投句があった。

出席者は今泉恂之介、大澤水牛、大沢反平、片野涸魚、金指正風、久保田操、澤井二堂、藤村詠悟、星川佳子の各氏。投句参加は大石拍人、岡田臣弘、堤てる夫、徳永正裕、野田冷峰、藤野十三妹、吉野光久各氏。

兼題は「去年」と「冴ゆる」、投句はいつも通り5句だったが、選句は投句参加が多かったため9句とした。その結果、最高点は4点で5句、次いで3点が3句、2点が13句、1点が25句となった。兼題別の3点句以上の句は次の通り。

「去年」

うたた寝の大ぐい呑みに去年の酒        大澤 水牛

書き継ぎし三年手帳去年今年          徳永 正裕

「冴ゆる」

冴えわたる米寿の鳶の木遣歌          大澤 水牛

コロラドの万丈の谷月冴える          岡田 臣弘

冴ゆる夜のかくもしづかに妻とゐて       吉野 光久

「雑詠」

賀状書く友ふたり欠けみたり欠け        大澤 水牛

ふゆ晴れを飽かず見上げてひとりゐる      大沢 反平

女来てむんずと掴む福袋            吉野 光久

(まとめ・澤井二堂)

 

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