日経俳句会は12月18日(火)午後6時、鎌倉橋交差点傍の日経第二別館で平成24年度年次総会を開催した。大澤水牛幹事長が年間を総括する活動報告とともに、平成25年度の活動方針として「例会活動、逆回り奥の細道吟行、英尾先生墓参・桜吟行など前年度並みの行事を実施する」などと説明した。また大平睦子幹事(会計担当)の「日経俳句会の財政は健全」とする報告を全会一致で承認した。
その後に行われた日経俳句会賞の贈賞式では、日経俳句会英尾賞を受けた藤村詠悟氏、日経俳句会賞の植村博明、大石柏人、金田青水、久保田操各氏に賞状と記念品が贈られた。また11月20日亡くなられた酔吟会創設者大留黄鶴氏に「特別賞」が贈呈された。選考委員の今泉恂之介幹事が「講評」を述べ、藤村氏をはじめ受賞者がこもごも受賞の喜びを語った。
平成24年度日経俳句会賞(第8回)受賞作品と受賞者
《日経俳句会英尾賞》
生り年の力まざまざ柿若葉 藤村 詠悟
《日経俳句会賞》
冬の日の赤子のぬくみもらひけり 植村 博明
九十九里風車悠々春動く 大石 柏人
検診のあとは鶯餅ひとつ 金田 青水
掻巻に日の匂ひあり夢に入る 久保田 操
《日経俳句会特別賞》
外泊を許されて見る草の丈 大留 黃鶴
(まとめ 堤てる夫)