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わたしの俳句館
NPO法人双牛舎
渡邉 信
わたなべ・まこと
昭和19年(1944)福島県本宮市生れ。43年上智大学化学科卒、昭産業入社。50年昭立産業(株)設立、現在に至る。三四郎句会会員
はざ掛けに雀群がる棚田かな
点滅の蛍火映す川面かな
春愁や一人住まいの洗い皿
砂利道の
轍
わだち
の中の草芽かな
逆上がり靴の先には夏の空
神々の住まう出羽の地蝉しぐれ
千枚田能登の海より秋の声
竹林の
静寂
しじま
の中に秋の蝶
水切りや水面の月を真っ二つ
祖母の顔知らず墓参の孫二人
縄跳びの縄で秋風ちぎりたる
タクラマカン砂漠の市場痩せ大根
粗むしろ切干大根反り返り
茅葺
かやぶき
に煮炊きの煙夕時雨
軒下にとうきび乾して入日かな
鮟鱇のような口開けほらを吹き
へろへろとなまはげ下戸の千鳥足