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わたしの俳句館
NPO法人双牛舎
徳永 木葉
とくなが・もくよう
昭和21年(1946)1月、北海道生まれ。千葉県佐倉市在住。本名、正裕(まさひろ)。日本経済新聞社勤務などを経て平成12年退職。日経俳句会、番町喜楽会同人。
羽子板やさても華やぐ四畳半
禍事の多き年かな痩秋刀魚
散るさくら運河往く船もどる船
廃屋と決まりし生家鰯雲
露けしや吾子は臨月髪を切る
掌
て
につつむ雑煮一椀派遣村
一湾を大網にして鰤を追ふ
還らざる連隊の跡冬桜
夜焚火や原人そばにゐるような
あらはれてまた陰に入る盆踊
用なくて生きるも天寿冬の蠅
がまがえる宇宙の闇に種の起源
飾り馬車春の駅より大使出づ
白南風の海を切り取る地曳網
冬雲のこらえきれずに加賀の雨
春の日の折り鶴ふはと飛びにけり
春耕の一鍬ごとに土生まる
ゆすらうめ幸運なんていつも小粒